やっぱり朝と午後一は眠い

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やっぱり朝と午後一は眠い

理系女が社会人になったらこんな感じ

今夜は月が綺麗ですねチャレンジをした話

 

今夜はやけに月が綺麗だなぁと思ったら中秋の名月だったみたいですね。

 

今日はラーメンが食べたくなって、前に地元の人から教えてもらったおいしいラーメン屋に行ってみました。(自分は今住んでるところに引っ越してきたばっかり)

 

そしたら閉まってました。

食べログよく見たらお昼しか営業していないラーメン屋さんでした。

やられた…

 

腹いせに帰り道にあったすき家で夕飯を食べて帰ってきました。

 

外食をしたせいで定時退社にも関わらず、駅から家までの帰り道は真っ暗で、月がよく見えました。

 

すごく明るくて際立った月。

そこでやっと今日が中秋の名月だということを思い出しました。

そういえば社食のメニューに月見団子入ってたわ。って。

 

むしゃくしゃしてたからすき家では牛丼並盛りに豚汁おしんこセット付けてしまって、お腹が満腹だったのもあり、腹ごなしに月見でもしたくなって、家に帰ってから部屋の電気を付けずに、窓辺に座って窓から見える月を眺めていました。

 

ちょうどいいくらいに雲がかかってて、

月の周りを月明かりに照らされた雲が囲っていました。

 

雲に隠れたり出てきたりする月を眺めながら、

ふと、月が綺麗ですねチャレンジをしていた頃の記憶が蘇ってきました。

 

 

月が綺麗ですねチャレンジというのは。

過去に私が好きなんだけど好きだと言えない相手に対して、

傲慢ながら好きだという気持ちを伝えたくてしょうがなくなった時に

夏目漱石よろしく「今夜は月が綺麗ですね」って言ってみよう

って思ってチャレンジをしていたことをそう呼んでいました。

 

チャレンジの相手は、とあるきっかけでたまたま夜一緒に帰ることがよくある人でした。

その人は年上で、一緒の時間は私に色々なことを教えてくれました。

そして、私の悩みや愚痴や困っていることに対しては、年上らしく優しく思いやりを持って対応してくれました。

新しいことを教えてくれたり、優しくされたりすると非常に魅力的に見えるもので、私はその人のことが大好きになりました。

でも、このときの「好き」っていうのは「人間として好き」という感じで、恋愛感情というわけではありませんでした。犬が飼い主のこと大好き!ってなるみたいに、懐いたっていう感じでした。

だんだん、その人に対して全身全霊でしっぽふって「懐いていますよ!」アピールをするようになりました。直接的な言葉は使わず、態度で示すようにして。

相手もそれを拒むような態度は示さず、受け入れてくれている感じがしました。

 すごく幸せな時間でした。

 

 

ただ、相手にも私にもそれぞれ別の恋人がいました。

 

恋愛感情に発展しなかったのは、この事実があったからだと思います。

これ以上の関係にはならないようにか、お互いに連絡先は交換しておらず、ただ帰りが一緒になったときに会話をするのが楽しみなだけでした。

 

しかしそんな時間は永遠ではなく、一緒にいられる夜は期間限定でした。

終わりの時が近づいてきた時、私の想いは一気に膨れ上がりました。

連絡先も交換していないので、この状態が終われば関係は途切れます。

そのことを考えると悲しくて仕方がありませんでした。

 

次第に、懐いているような感情は切ない恋心に変わっていきました。

相手は私をどう思っているのだろう。

いつもそのことが頭を離れなくなりました。

 

今の関係は壊したくないけど、自分の想いを伝えたい。

関係が途切れても何か爪痕を残したい。

そんなわがままな感情が芽生えてきました。

 

 

そんな時にふと「月が綺麗ですね」という言葉を思いついたのです。

確か2人で帰っていた夜、本当に月が綺麗な時があって、思いついたような気がします。

 

大好きな相手だったけど、2人で話す内容に色っぽい雰囲気は一切なくて。

むしろそっちのほうには触れちゃいけないような雰囲気すらあった。

だから、もし、「月が綺麗ですね」なんて言ったら、それに含まれる意味が伝わったら、絶対に何か心に残るはず。

 

でも絶対に不自然な流れで言ってはいけない。

あくまで本当の意味で、月が綺麗だから「月が綺麗ですね」って言ったととれないと雰囲気が壊れてしまう。

絶対に相手は、私がこんな感情を持っていると知ったら避けるようになるだろう。

この気持は存在してはいけない気持ちだと、わかっていた。

この幸せな関係は壊してはいけない。

絶対に、そのセリフを言ったあと、相手は「ほんとだね」で流せるような雰囲気で言わないといけない。

気づいたとしても気づかないふりをし続けられないといけないのだ。

 

こうして私のチャレンジは始まった。

実のところこのチャレンジを思いついてから夜一緒になる日は合計して4日しかなかった。

 

1日目は曇りで月が見えなかった。

月が見えていないのに「月が綺麗ですね」なんて言ったら絶対におかしい。

 

2日目は月が三日月と半月の間みたいな形だった。

なんか綺麗と言っていい月なのか迷ってしまって、言い出せずに終わってしまった。

 

3日目は月が綺麗だった。

月が綺麗だったのに。話せなかった。話をもっていけなかった。他の話題で盛り上がってるのにいきなり「月が綺麗ですね」って流れにもっていけなかった…

意外と月の話題は無難ゆえに他の話題があると出しづらいのであった。

 

 

4日目は月が赤くて変な色だった。

変な色の月だけど、これを綺麗と言うのもアリなんじゃないかと思った。変わった月だったから話題にもしやすいと思った。今日こそ、イケると思った。

 

しかし、相手に先に「赤い月は不穏だ」という話題を出されて、なんか幽霊の話になってしまった。

 

 

不穏だと言って月に注目されたあとに「月が綺麗ですね」っていう話題に持っていくことは私の話術では不可能だった。

 

 

 

 

 

こうして私の月が綺麗ですねチャレンジは終わった。

 

最後の最後まで色気のない話題だった。

 

 

でも、ほんとうに最後はお互い素直に

あなたに会えてよかった。

っていうことだけは伝え合うことはできました。

 

 

今何してるんだろう。